天然紙2018 始動
2018-01-25



凍てつく日々
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底までカチカチに凍ったバケツ
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普段は暖かい釜場の中も氷の世界 湿った布や固めた原料もカチカチ
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でも生のトロロアオイを使うにはちょうどいい寒さ

でも一旦工場を後に鳥の子保存会研修に
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今日は雁皮叩解 なぎなたビーターという繊維をほぐす機械を使う これはほぼ人間の手と同じ作業ができる

すくい上げた雁皮の中には取り切れなかった硬い繊維
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あれほど丁寧にやってもまだまだ 雁皮の紙の厳しさを知る

その一方私の工場では天然紙がいよいよ始動

薪ストーブ木灰からの灰汁
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アルカリ度はやや弱いがこれでやってみる
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今年は土佐楮(鶴) はんだくりと呼ぶ甘皮を残した楮

楮そのものの紙を作りたいので出来ればこの甘皮もそのまま残して漉いてみたいもの
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水に一晩漬けておいたが意外にも灰汁はそんなに出てこない。3回水を変えてもまだ茶色くなるタイ楮とは大違い

上手く煮えるかは木灰の状態次第 薪ストーブの灰は煮るための灰ではなくあくまで副産物なので状態を把握するのは不可能
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煮えないときは木灰を追加して煮たりしていたので 今年も原料の重さの倍以上使ってみた

1時間後、まだ早いがなんとなく煮えている予感がする
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この楮の匂いが好き

3時間後、ほぼ煮上がったようだ
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かなり柔らかくなっている
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ボイラーの蒸気を落とし今日はこのまま一晩釜の中に入れておく

いろんな事情で遅れに遅れた天然紙2018を厳寒の和紙の里が後押し

窯でじっくり蒸された楮は明日までひと休み

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