天然紙2016 塵取りとネリ
2016-01-29



黙々とチリをとる80歳
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昔は長田製紙所の一番の職人、紙のことは何でもできた。工場をあちこち走り回った60年間、年齢とともに少しずつできる仕事が減り今はここで一日

チリは楮の裏側にもあるから完全に取り切るのはかなり大変
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細くてチリが取り切れないものも別にとっておく
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絵を描いたり版画を摺ったりなどの紙にとって本当はこれでも完全ではない
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奉書紙で人間国宝の市兵衛さんはこの作業でほぼ1週間を費やす。

「天然紙」はありのままの紙なので完全にチリを取り切ろうとは思っていない

それでもこれだけ仕上げるのにまる3日
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今週は極寒の日々が続き工場の中は冷凍庫、この背中に頭が下がる
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今日はいよいよネリの準備、昨年仕入れたトロロアオイ
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暖冬で昨年暮れから今年の初めまで気温が高い日々が続き状態が心配された

全く問題ない状態!入荷した当時そのままといってもいいくらい
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おそらく取り入れ時期が良く土が乾いていたことなどで長持ちしたのだろう

寒さはネリの味方、このまま叩いて水に漬けておく
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来週には良いネリができているだろう
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青臭いような優しい匂いのトロロアオイも一年ぶり
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そのままかじれそう、こんどすりおろしてみるかな

天然紙2016 かなり始動は遅れたが幸先のいい漉き初めとなりそうだ


[ライフワーク]

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